コーポラティブハウスは何なのか?既製品とオーダーメイドの違い 第二話
- 2016/12/13
- 13:00
前回の続きですが、既製品とオーダーメイドの違いについてです。
前回は相当に歴史を遡って人類が家を求める様な壮大なスケールのお話になりましたが、
何故にそこまで過去を振り返る必要があったのか?という事です。
「既製品」「オーダーメイド」「天然素材」
という様に都合良く分類をしてみます。これはそれぞれの言葉が意味するものとは異なりますので、
その点はご了承ください。
「既製品」
・住設機器(例えばシステムキッチン、ユニットバス、タンクレストイレなど)
・床材(合板フローリング)
・壁材(ビニールクロス)
「オーダーメイド」
・住設機器(オーダーメイドキッチン、在来工法の浴室、タンクレストイレとオーダーの手洗いなど)
・床材(無垢フローリング)
・壁材(漆喰、塗装、コンクリート打ち放し)
「天然素材」※ザ・原始スタイル
・住設機器(土や石で設けた窯、地面を掘り返した窪みに水をためる、外に穴を掘ったトイレなど)
・床材(地べた、木の皮敷き、毛皮を敷く)
・壁材(土、木そのまんま、毛皮を張る)
上記分類が意味するものは、建物を構成する物が何であるか?
また、人類の歴史と共に(日本に限定します)どの様な経緯で、どの様に変化を遂げて来たのかという事です。
「天然素材」※ザ・原始スタイルは分かり易いと思います。
至ってシンプルです。
周りにあるものを利用して、最低限の暮らしが確保できる事、
使い勝手やデザイン性などに対する満足度は必然的に低くなります。
例えば雨が降ってきた場合には、自分自身が濡れない様に、洞窟や穴倉と同じ様に雨をしのぐ。
森に生えている樹木の大きな葉っぱを当初は利用した人もいるでしょう。
森に狩猟や食物を探しに行った際に、急な雨が降り出しました。
その時、大木の下にいれば雨がしのげるぞと、ふと気が付いたのであります。
床材であれば、地べたで普通に暮らしていたのかも知れませんが、
「尻が冷たいなぁ」「砂利がチクチク痛いなぁ」「雨水が流れてきて、濡れてしまうなぁ」
といった不快感を何とかしようと思い、木の皮や毛皮を敷いてみる事を始めたのかも知れません。
壁材は単に風雨をしのげれば問題が無く、また冬の寒い気候の場合には、
隙間から襲い掛かる冷たい風をどう防ぐか?隙間の少ない壁を考えたのかも知れません。
風呂は当然ザ・原始スタイルでは無かったでしょう。
何か必要があれば川、水たまり、雨などで体を洗う事があったかも知れません。
そもそも、入浴(湯船につかる)という習慣は日本では当たり前ですが、海外ではその習慣がない国も多いです。
フランスでは毎日身体を洗う人は40%であったり、1800年代くらいのヨーロッパではお風呂に入ると毛穴が開いて体内に菌が入ってしまうと信じられ、逆に身体に良くない行為と思われていたそうです。
日本人のお風呂好き、入浴習慣を当たり前にしたものとして、既製品のカテゴリに出てくる「ユニットバス」があります。これはまさに日本が独自に発展させてきたものです。(現在では日本の住宅の90%はユニットバスだそうです。)
(実はアメリカでは1930年代に金属製のユニットバスを発明して特許出願もされていた様ですが残念ながら普及しなかったようです。)
日本のユニットバスの始まりは東京オリンピックに遡りまして、ホテルニューオータニの建設の際に採用されたという話は有名です。これは工事が楽、使い勝手が良いなど本当に良く考えられて進化を遂げてきた製品です。CMなどで、からり床やくるりんぱでは無く(これはヘアアレンジですね)、クルリンパでは無く(これはダチョウ倶楽部の上島竜兵さんのネタですね)、くるりんポイ何て機能についての解説をご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

トイレはそもそもザ・原始スタイルでは存在すら無く、藪の中や小川で用を足す、
ある意味自然に戻していく作業であったと思います。
それで、次の話は…という事ではありますが、
またしても話が長くなりそうなモードになって参りましたので、
次回に持ち越しとさせていただきます。
次回は「オーダーメイド」の話です。
前回は相当に歴史を遡って人類が家を求める様な壮大なスケールのお話になりましたが、
何故にそこまで過去を振り返る必要があったのか?という事です。
「既製品」「オーダーメイド」「天然素材」
という様に都合良く分類をしてみます。これはそれぞれの言葉が意味するものとは異なりますので、
その点はご了承ください。
「既製品」
・住設機器(例えばシステムキッチン、ユニットバス、タンクレストイレなど)
・床材(合板フローリング)
・壁材(ビニールクロス)
「オーダーメイド」
・住設機器(オーダーメイドキッチン、在来工法の浴室、タンクレストイレとオーダーの手洗いなど)
・床材(無垢フローリング)
・壁材(漆喰、塗装、コンクリート打ち放し)
「天然素材」※ザ・原始スタイル
・住設機器(土や石で設けた窯、地面を掘り返した窪みに水をためる、外に穴を掘ったトイレなど)
・床材(地べた、木の皮敷き、毛皮を敷く)
・壁材(土、木そのまんま、毛皮を張る)
上記分類が意味するものは、建物を構成する物が何であるか?
また、人類の歴史と共に(日本に限定します)どの様な経緯で、どの様に変化を遂げて来たのかという事です。
「天然素材」※ザ・原始スタイルは分かり易いと思います。
至ってシンプルです。
周りにあるものを利用して、最低限の暮らしが確保できる事、
使い勝手やデザイン性などに対する満足度は必然的に低くなります。
例えば雨が降ってきた場合には、自分自身が濡れない様に、洞窟や穴倉と同じ様に雨をしのぐ。
森に生えている樹木の大きな葉っぱを当初は利用した人もいるでしょう。
森に狩猟や食物を探しに行った際に、急な雨が降り出しました。
その時、大木の下にいれば雨がしのげるぞと、ふと気が付いたのであります。
床材であれば、地べたで普通に暮らしていたのかも知れませんが、
「尻が冷たいなぁ」「砂利がチクチク痛いなぁ」「雨水が流れてきて、濡れてしまうなぁ」
といった不快感を何とかしようと思い、木の皮や毛皮を敷いてみる事を始めたのかも知れません。
壁材は単に風雨をしのげれば問題が無く、また冬の寒い気候の場合には、
隙間から襲い掛かる冷たい風をどう防ぐか?隙間の少ない壁を考えたのかも知れません。
風呂は当然ザ・原始スタイルでは無かったでしょう。
何か必要があれば川、水たまり、雨などで体を洗う事があったかも知れません。
そもそも、入浴(湯船につかる)という習慣は日本では当たり前ですが、海外ではその習慣がない国も多いです。
フランスでは毎日身体を洗う人は40%であったり、1800年代くらいのヨーロッパではお風呂に入ると毛穴が開いて体内に菌が入ってしまうと信じられ、逆に身体に良くない行為と思われていたそうです。
日本人のお風呂好き、入浴習慣を当たり前にしたものとして、既製品のカテゴリに出てくる「ユニットバス」があります。これはまさに日本が独自に発展させてきたものです。(現在では日本の住宅の90%はユニットバスだそうです。)
(実はアメリカでは1930年代に金属製のユニットバスを発明して特許出願もされていた様ですが残念ながら普及しなかったようです。)
日本のユニットバスの始まりは東京オリンピックに遡りまして、ホテルニューオータニの建設の際に採用されたという話は有名です。これは工事が楽、使い勝手が良いなど本当に良く考えられて進化を遂げてきた製品です。CMなどで、からり床やくるりんぱでは無く(これはヘアアレンジですね)、クルリンパでは無く(これはダチョウ倶楽部の上島竜兵さんのネタですね)、くるりんポイ何て機能についての解説をご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

トイレはそもそもザ・原始スタイルでは存在すら無く、藪の中や小川で用を足す、
ある意味自然に戻していく作業であったと思います。
それで、次の話は…という事ではありますが、
またしても話が長くなりそうなモードになって参りましたので、
次回に持ち越しとさせていただきます。
次回は「オーダーメイド」の話です。